前回の続き。
(1986年1月7日、東京港日の出桟橋)
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します) 上の写真は現役当時の右舷の物資搬入ハッチです。搬入口に掛けてあるのはその形状から「ソロバンコンベア」と呼ばれている軽貨物用のローラーコンベアで、搬入/搬出用と思われます。写真で見る限りでは現在一般的に使われているものと基本構造に違いはないようです。良いアクセントになるので加えますが、流用できそうな既製品はなく、表現に手間取ったため今週はこれ1個の製作で過ぎました。
まずファインモールドの丸穴真鍮帯金(AG-06)の0.75mm幅に0.5mm幅の帯板をハンダ付けした凹状の枠を2つ製作し、丸穴を1つおきに埋めて間隔を開け、これを内寸3mmで平行に並べます。
次に0.7mm径で抜いた0.3mmプラ板の中心に0.3mmの穴を開け、0.25mm真鍮線に通し、平行に並べた枠の穴に嵌め込んで作ります。実際はもう少し複雑な構造で玉もフレームの上に出ているのですが、そこまでの表現は無理でした。
大体こんな感じになります。ハッチを開けるときは搬入口の下側に着脱式のカバーが付けられていたようで、これも真鍮材で作ります。上の実船写真と比べるとわかりますが、大スケールの艦船は全体的に大味な印象を与えがちなので、細部のディテールは実物よりも若干大きめに作ってメリハリを付けています。
以下次回。