前回の続き。
後部のシェルター甲板を貼らないと船体塗装ができないため、艦尾上甲板の塗装と処理を先に済ましておきます。

リノリウムはファレホモデルカラーの139マホガニーブラウンをそのまま吹いています。配合色などいろいろ考えてはみたのですが、どれも見た目大差がなかったのでメンテの事も考えて原色のままとしました。リノリウム押さえは金紙の細切りを貼り、貼り終わったら定着剤兼表面保護としてファレホのサテンバーニッシュを吹いておきます。

魚雷発射管は92式61cm4連装ですが、戦前に撮影された写真や公式図を見る限り、重巡妙高型や高雄型などに搭載されたものとは若干形状が異なるようです。発射管自体はハセガワの艦船装備セットBの部品に手を加えたものですが、外から見える部分のみ形を整えた程度に留めています。

塗装が終わったらシェルター甲板を取り付け、接合部を整形します。

シェルター甲板の右舷側に沿って爆風除けの壁(ブラストスクリーン)が設置されています。これは長良型以降の幾つかの艦で見られるもので、球磨型には装備が確認できません。主砲やカタパルトの配置は同じなので、シェルター甲板や下の船室の形状との絡みで設置されたものではないかと思われますが、詳細はわかりません。よって長良・川内型の全ての艦に共通した装備かどうかも不明です。少なくともこの艦に関しては公式図と写真から存在が確認できます。なお、タミヤ700の長良型・アオシマ700の川内型ではいずれも無視されているものなので、こだわる方には注意する必要があります。
以下次回。