BLOG没企画up

2006–07–23 (Sun)
 トランペッターから1/350でイギリス巡洋戦艦フッドが発売されました。主砲塔や連装高角砲といった小物が以前作ったホワイトエンサインの完成品に流用できれば買おうかなと思っていたのですが、メーカーサイトの完成作例やパーツ写真を見る限り少し印象が異なるように感じたので、購入を見送る事にしました。よってレビューも書けませんが、気がついたことなどを少し書いておくことにします。

 メーカー作例を見る限りでは、上記の点を除けば基本はしっかりできているように見えます。タミヤの1/700WLは実艦の大きな特徴の一つである舷側の装甲帯のモールドが全くなく、エレールの1/400に至っては「フッド以外には見えないが、フッドのようなものでしかない」という大変につらい内容でした。これらのキットに比べれば今度のトランペッターのキットは考証的に改善されているように、写真からは見えます。

 艦橋の防空指揮所や第二煙突背面の探照灯台周囲の形状など、他に気になる部分はありますが、これらは本国英国にも全体の形状が把握できる写真や構造図などが存在しないらしく、私も推定で作らざるを得なかったため、是非を判断することはできません。ただ、メーカーサイトの完成作例では防空指揮所の前部と後部がブルワークで完全に仕切られているようですが、これは恐らく1941年4月撮影の艦橋正面の写真で前部のブルワークが二段になっているのを読み違えたのではないかと思います。少なくとも1939年8月まではこの部分にブルワークはなく、1940年10月撮影の写真(Warship Profile No.19 HMS HOOD p163, MONOGRAFIE MORSKIE No.6 HOOD p27上段)では、後部の側面のブルワークは正面に回り込んですぐ切れているように見えます。

 艦橋の各甲板は私は濃いグレーで塗りましたが、これはメーカーの指示が正しいようです。また後部マスト頂部の279型対空レーダー(送信用のみ)がメーカー作例では見当たらないようなので、もし部品が無いようであれば調達する必要があります。また1番主砲両脇の小型クレーンはパラベーン展開用のもので、使用しない時は外されていました。ホワインエンサインの製作記でも書きましたが、艦橋の基部の3本のデリックのモールドのうち、一番上の短いものはパラベーンデリックのブームではないかと考えているため、これは付けない方が無難かもしれません。

 フッドの資料は実艦の公式サイトが無料かつ情報満載で、模型を作る上での最低限の知識や注意点、参考資料といったこともここに行けばわかります。

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コメント

HOODについてお聞きしたいことがあります

はじめまして、とっぱちと申します。いつも興味深く読ませていただいています。
HOODについてMOMOKOさんのご意見を伺ってみたいことがあります。
私の手元にあるHOODの資料はman o' war 6とwarship pictorial 20、anatomy of the shipくらいなのですが、warship pictorial 20の62ページに39年の改装後のフッドを左舷方向から写した写真があります。
この写真を見るとadmiral's bridgeの前面が拡張されたときに側面の窓枠部分が開放構造に変更されているように見えるのです。それとMOMOKOさんがHOOD製作時に考証をされていたように、screenも存在しているように見えます。ただしscreenの形状は一部変更されているようにも見えます。
MOMOKOさんはどのように思いますか?
もしどうようの写真がお手元に無いようでしたら、本をスキャンして画像を遅らせていただいてもよろしいでしょうか?

コメントありがとうございます。

 とっぱちさん、はじめまして。

 私はwarship pictorialは持っていないのですが、御指摘の写真はAnatomy of the ship HOOD のp32下段、19番の写真をそのまま左舷前方から見た写真でしょうか?それならば良く承知しております。これは入港時に連続して撮られたもののようで、アングルの違う写真が何枚かあるようです。当の左舷前方からの写真はBritish Battleships of World War II に船体中央部を拡大したものが載っていて、ディテールがよく判ります。

 しかしながら、開口部の存在はとっぱちさんが指摘されるまでまったく気が付きませんでした(今の今まで連続した窓の影だと思い込んでいました ^^;)。改装以前の写真と比較してみると、この部分を通過していた配線が取り外されているように見えるため、意識して空けられたもののように見えます。ただ、これが人が出入りできた通路なのか窓なのかは写真を見ても微妙です。

 更に、フッドの公式サイトの以下のアドレス
www.hmshood.com/photos/miscellaneous/MiscShip.html
ここのII. Exterior Photos の上から9枚目、Hood at Scapa Flow, Late 1940 と書かれた写真を3倍に拡大して見ると、前述の写真では斜めから後方に折れる角の部分から開口部があるのに対して、この写真ではその角の部分が開いていないように見えます。そのため、仮に1939年8月の時点ではこの部分に開口部があったとしても、1940年3-5月の改装で変更された可能性があるのではないかと考えます。右舷がどうなっていたのかは手持ちの資料からは全く不明で、もし私がいま作るとすれば資料不足で図面のまま解釈するしかないだろうと思います。

 奥歯に物が詰まったような返事で申し訳ありません。
 御指摘に感謝します。今後ともよろしくお願い致します。

お返事ありがとうございます

 早速のお返事ありがとうございます
 British Battleships of World War IIのドイツ語版ならもってるので調べてみました。P52に見開きで掲載されている写真が先述したwarship pictorialのものと同一です。
 紹介していただいたフッド公式サイトの画像と同じ写真はwarship pictorialにも掲載されていて、当然サイトのものより画質が良いのですが塞がっているようには見えない気がします。この開口部が改装によって塞がった可能性について考えてみたのですが、MOMOKOさんのHOOD製作記で触れられている40年10月の外舷塗装中の左舷中央部の写真でも開口部のように黒く写っているように見えないでしょうか?HOODは最後までここが開いていたという可能性もあるのではないかと思います。ここが何のために開けられたのかが判らないので写真を見て開いてるように見えるとしか言えないのが何とも申し訳ないのですが・・・

変更というのは、

 1939年夏の写真では構造物の曲がり角の位置から開いてるように見える開口部が、角から少し距離を置いて開いているという意味で、完全に埋められたようには私も見えません。ちなみに外舷塗装中の写真は左舷後方水線位置からのもので、艦橋の該当部分は前側の上端がわずかに見える程度ですが、開口部らしき影が構造物の曲がり角から窓1枚分程度間隔を開けて開いているように見えます。1940-41年の艦橋の側面がわかる写真が少ないのが残念です。

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