前回の続き。甲板貼りまずはここまで。

基本的な考え方は木製帆船と同じで、まず中心線上に1枚貼って、そこから両舷側方向に向かって貼ってゆきます。構造物に当たる板は一部を除いて「ふちどり」のようになっていて、マージンプランクと呼びます。これにはパターンが複雑な部分があり、角の部分も単純な板の継ぎ合わせではなく、角の曲面に沿った形の板を貼り、しかも甲板材と当たる部分の角が落ちているという、何とも模型屋泣かせの仕様です。このあたりはその場合わせで調整しながら貼ってゆきます。
画像中央の穴はフォアマスト(一番手前のマスト)の通過穴です。このマストのみマージンプランクが少し複雑な形だったようですが、模型では上手く表現し切れていません。板の継ぎ目のピッチも表現が今一つな気がします。甲板は全て貼った後でペーパーで磨くため、そこで目立たなくなれば良いのですが。
なお、前回に構造物と接する縦の板を先に貼ると書きましたが、少し不都合があったため、幾つか剥がしています。