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大和ミュージアムに行ってきました。

2018–06–24 (Sun)
 幾つか調べ物をする必要が出てきたので、大和ミュージアムまで行ってきました。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 今回は主に大鷹型空母と、以降当分行く見込みがない関係で戦前に徴用が計画された船舶に関する資料を幾つか掘ってきました。大鷹型についてはそのままでは直接製作には使えない(ぱっと見ただけではディテールが掴めない)ものが大半ですが、詳細についてはいずれまた。



 現在大和ミュージアムでは戦艦長門に関する企画展が開催されています。見学できるだけの時間が空いたので見てきました。


 長門の生涯をパネルや関連資料と共にたどるもので、残存資料を基に再現した艦尾の長官公室が展示の目玉になっているほか、机の上には戦前の長門に関するアルバム(複製品)が自由に見られるようになっています。他に陸奥の装甲板の断片やボルト・舷窓や爆沈で変形した火薬缶、長門型戦艦に関する資料や図面類の現物などが主な内容です。フロアは長官公室を含めた戦前のエリアと太平洋戦争中のエリアに分かれていて、後者は全面撮影禁止になっています。

 私はこれまで時間の都合などで企画展を見る機会があまりなく、以前には大和展を見たくらいですが、それと比較してややボリュームに欠けるかなというのが正直な印象でした。長官公室の再現も部屋の一部を再現したのみで、それならば当時の食事メニューをサンプルで再現とか、長官の服装展示、スペース的に難しいかもしれませんが対比する形での末端の兵の日常など、展示企画にもう一捻り欲しかった感もありました。


 売店で販売されている企画展の図録はA4オールカラー60pのしっかりしたもので、長門の誕生から終焉までの生涯を、展示資料の再録を交える形で構成されています。図版共に豊富で、見開き縮小ながら舷外船内側面図と上部平面図、加えて大改装後の要目簿の一部抜粋も収録されています。盛り沢山の内容で税込680円はなかなかお買い得で、展示会の図録という性格上現地に行かないと入手できないのは仕方ありませんが、終了後に余りが出たら送料実費で頒布して欲しいほどです。



 最後にいつもの。


 順位は不動のアリイ1/600、次いでハセガワ1/450、タミヤ旧1/350。先日発売されたピットロード1/700はこの日は見当たりませんでした。ニチモが終了して以来、ちび丸を除いて大和以外のキットが並ぶ機会はあまりなくなってしまいましたが、今回は企画展の関係からか戦艦長門のフジミとアオシマのキットも少し並んでいました。また年を追う毎に組立模型より組立塗装済のミニチュアの比率が増えている感があります。

 この記事は以上です。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その59) 補足

2018–06–23 (Sat)
 前回の隼鷹の舷梯最上段に関する記事について、「竣工時の舷外側面図では固定の張り出しのように描かれているから、ハセガワの解釈は間違っていないのでは?」という御指摘を受けました。一部思い違いをしていた部分があり完全な確証はありませんが、ここは両舷共に他の艦船と同じく取り外し式ではなかったかと考えています。この事について少し補足します。

 実は前回の記事を書いた時点では舷梯最上段は取り外し式という固定概念があり、舷外側面図の形状が他の張り出しと同じように下部に三角サポートが付いて描かれている所を見落としていました。よってハセガワの解釈には一定の根拠があり、前回の記事でそこに言及した部分は取り消す事とします。確認不徹底で申し訳ありませんでした。

 それで、改めてこの部分が固定された張り出しかどうか検討してみます。

共に写真日本の軍艦第四巻より
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 まず右舷側について、上画像左側の昭和20年9月20日撮影とされる写真では舷梯は無く張り出しのようなものが写っています。しかし右側の同年10月19日撮影とされる写真では何も写っていません。一ヶ月間にわざわざこの部分の張り出しだけを綺麗に撤去する理由も思い当たらないので、固定の張り出しではなく取り外し式ではなかったかと考えます。
右舷側は固定式と判断します。詳細は→こちらを。

学研「空母大鳳・信濃」より

 次に左舷側について、いずれも昭和19年5月3日の傾斜実験中ですが、左側のほぼ正横から撮影された該当部を拡大すると、赤矢印で示した部分は一見張り出しのように見えますが、完全に埋まっている訳ではなく向こう側の光が見えています。隼鷹の格納された舷梯は矢印右側(艦尾側)の舷側に付くのですが、上画像右側の艦尾側から撮られた写真を拡大すると、不鮮明ではありますが舷梯の先端と発動機調整所の後端の間には空間が開いているように見えます。従ってこの部分も張り出しではなく他艦と同じく取り外し式ではなかったかと考えます。

 隼鷹型は竣工時~昭和18年頃までの艦尾を鮮明に捉えた写真がなく、また他でも固定の張り出しのようにも見える写真があったりと、この部分の構造は今ひとつはっきりしません。この製作では上記の解釈で両舷共に取り外しとして製作しますが、途中での仕様変更の可能性も含めてキットの解釈も否定はできません。

 この項目は以上です。
 

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その59)

2018–06–17 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 製作はあまり進んでいません。艦尾のフェアリーダーを付けて甲板の縁を整形したところまで。このあと側壁を付けて甲板のボラードやウインドラス等を付けてゆきます。


 キットの艦尾甲板(D12)には側面に滑り止めパターンの付いた角形の張り出しがあります。専用エッチングで提供される舷梯を使用する場合ここに取り付けるのですが、公式図上では舷梯の最上段の部分としています。他のエッチングの舷梯を組まれた方なら判ると思いますが、艦船の舷梯の最上段はグレーチング(格子状)の構造でキットのような張り出しではありません。よって舷梯を取り付けない設定なら削り落とし、付ける場合も格子状のエッチングを他から調達して取り替える必要があります。

 そもそも舷梯はキット本体の部品には含まれていないのですから、張り出しの表現そのものが不要と言えます。事前によく検討したつもりでしたが、張り出しの事は船体に接着して成形するまで見落としていました。この製作でも舷梯は付けないので削り落とします。後で近辺に収納状態の舷梯が付くのでそれほど目立たない部分ではありますが。


 この製作では取り外した形として製作しますが、キットの張り出しの表現にも根拠はあり、正確な仕様ははっきりしません。詳細は次回に。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その58)

2018–06–11 (Mon)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 製作は艦尾甲板に移っています。まず後から組み込めない13m特型運貨船の収納部を塗装し甲板に取り付けてから船体に接着し、発動機試験場の回転盤やレールと艦尾のフェアリーダーを取り付けたところまで。なお運貨船の収納部は底の部分を一旦削り落として新たに底板を付ける事でキットから約1mm程度下げてあります。運貨船をキットではなくタミヤの部品を用いるためですが、詳細はその7及びその8を参照して下さい。


 発動機試験場の回転盤とレールはキットのモールドでは表現が弱いので、真鍮線や余りのエッチングなどで作り替えます(航空機運搬用の回転盤より一回り小さいのでそのエッチングは流用できません)。相互が連結していないのに回転盤がある事に疑問を持たれる方もあるかもしれませんが、これは直上を前後方向に敷かれた運搬軌条に対応したものらしく、公式図上でも戦後解体中の写真でも回転盤相互をつなぐレールは見当たりません。ただしこの付近は明瞭な写真が存在するにもかかわらずよくわからない所があり、それは発動機試験場の側壁と搬入口を取り付けた時にまた述べる事にします。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その57)

2018–06–03 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 艦首錨甲板の製作がほぼ済みました。前回の記事でも書きましたが、隼鷹の艦首錨甲板はどうも商船仕様だったようなので、この製作でも軍艦ではなく基本は商船としてまとめています。


 まず前回の複製用の型ではフェアリーダーの部品が上手く抜けなかったので、形状を変えて再度試したら抜けるようになりました。

 商船のフェアリーダーは軍艦とは形状も異なりますが、根元の部分が空洞で船体中心側の側面に排水孔が付いているのが特徴です。隼鷹では艦首先端を除いて飛行甲板がかぶさるのでほとんど見えなくなりますが、一応それらしく作る事にします。

保存船氷川丸・船首楼甲板右舷側
(2002年8月31日撮影・2018年現在エリア全体非公開)
なおハセガワ1/350氷川丸のキットは船首のブルワークが高過ぎで
フェアリーダーの特徴も充分には表現されていません。
舷側自体が高いのか甲板位置が低いのかは未検証です。

 ファインモールドの真鍮帯金長穴幅狭タイプ(AG-08)の幅0.75mmを用い、穴のピッチが狭いので1個おきに埋め、また高さもわずかに足りないので艦首の4連タイプは上と下、3連タイプは下に0.15mmの真鍮線をハンダ付けして長穴の付いた帯板を作ります。次にフェアリーダーの根元をカットして帯板を切って付け直します。


 また4基ある3連フェアリーダーのうち、キットでは後部の2基(Q43)は前(Q41)よりわずかに小さい形状になっていますが、公式図や戦後の写真を見る限りではキットほどは差異が認められないので前の形状に合わせます。これはハセガワの勘違いではなく、どうもそれなりに根拠があることらしいのですが、長くなるのでいずれまた詳しく述べる事にします。

 上の氷川丸の写真で甲板の縁が赤茶色に塗られているのがわかりますが、これはウォーターウエイという水の流し路で、商船特有の構造です。製作の画像ではわかりにくいのですが、一応縁に沿って筋彫りを入れ、そこに掛かった滑り止めモールドは削っています。またウォーターウエイに沿ってキセルの首を逆さにしたような管が立っていますが、直下の倉庫や錨鎖機室などの通風口で、海水の逆流を防ぐためにこのような形になっています。これも商船特有の仕様で、終戦後の隼鷹の写真にも認められるため、真鍮線と適当なエッチングで台座を付けてそれらしく作っています。


 私は1/350ではボラードはキットのままで通すのですが、今回は少し事情があって金属部品と差し替えます。使うのは円形の台座が付いているBIGBLUEBOYの製品(No.35513)で、1セット当たり20組40本の真鍮柱と台座2種類各20組前後のエッチングから成ります。


 ハセガワ隼鷹キットの錨甲板には上端が斜めに突き出した棒状の小部品Q10を都合4つ取り付けるよう指示されています。特に説明はありませんが、これはウインドラス(Q19)及びキャプスタン(Q18)の操作コントローラーで、他の船にも同様の装備が認められます (この製作ではQ10は都合で複製品を用い、基部に適当なエッチングを付けています)。

保存船氷川丸・船尾上甲板左舷のキャプスタンと動力モーター及びコントローラー
(2002年8月31日撮影・2018年現在エリア全体非公開)
形状は若干異なりますが、斜めの部分が何らかの表示装置である事がわかります。

 間近にコントローラーがあるのは商船特有の仕様だったようで、軍艦には見当たりません。興味深いのは一部に出回っている昭和19年時の隼鷹の公式図には外側のキャプスタン用のコントローラーはどうも描かれてないらしく、内側のウインドラス用も若干違う位置に描かれているようです。描かれていない分に関しては記載ミスが考えられますが、前述の3連フェアリーダーの件と合わせて、少なくともハセガワは19年時の公式図を鵜呑みにした訳では無いことがこれらから推察できます。現在知られている竣工時の図面には艦首錨甲板の平面図は含まれていないので、他にその詳細が描かれた公式図が存在するのか、または商船からのアプローチで加えられたものなのか、事情はわかりませんが少し気になる部分ではあります。

 また艦首壁面のラッタルはキットのモールドはモンキーラッタルですが、公式図の側面図では垂直梯子のように描かれているそれにモンキーラッタルは作るのがもう面倒臭いので、そのように作ります。垂直梯子はこのスケールであれば特に専用品を調達しなくとも、1mm角程度のメッシュを切れば比較的簡単に作れますが、その際に壁面にベタ貼りするのではなく0.3mm程度浮かして足も付けるとよりそれらしく見えます。壁面には他に整備科潤滑油及び軽質油積込用の作業フラット(G54、専用エッチングA-MA264,5,6)がありますが、製作と塗装の都合でここではまだ取り付けません。

 今週はここまで。以下次回。

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MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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