前回の記事では行くかどうかわからないと書いた初代海王丸の造船所への移動ですが、時間を取って行ってきました。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します) この冬一番の寒さに空一面の雲から冷たい雨が降る、これからの北陸らしい気候の下、作業が始まりました。幸いと言えたのは風がそれほど強く無く、雨がみぞれや雪に変わらなかった事ぐらいで、加えて平日の朝という事もあり、見送りに来ていたのは3,40人ほどでした。

本船を係留している岸壁は船を囲む形で作られ、前後が開けられる構造になっています。本日は船尾側を開けて3隻のタグボートで港内に引き出し、造船所まで曳航してゆきます。上の写真は移動開始直前の午前8時15分頃の撮影で、既に係留していたチェーンも乗船用のタラップも外され、船尾に曳航索が張られて作業員が集まり始めています。工事に備えてのものなのか、全ての舷窓にブルーの覆いらしきものが掛かっているほか、船尾の喫水が通常よりわずかに深い状態になっていました。それと、通常は舷外に張り出している船尾側の5・6番救命艇が降ろされていました。

午前8時20分頃から動き始め、9時頃まで掛けて係留されていた岸壁から引き出し、港内に出た後はスピードを上げて30分ほどで港外に出てゆきました。

主の行った跡。本船はこれから来年2月上旬まで富山市内の造船所で定期検査と痛んだ船体外板の取り替えを含む大規模な修理を行い、下旬には戻って3月20日から公開を再開するそうです。

海王丸パークに併設されている日本海交流センターの会議室の一角で、実船の歴史や関連資料を集めたコーナーが設けられていました。歴史を示したパネルや展示物の多くは本船内で展示されていたもののようです。
この記事は見たことを書いてこれで終わりにするつもりでしたが、少し考えることがあるので数日中に続きを上げます。