PC更新とblog一時停止について

2009–09–30 (Wed)
 9月初旬からゴタゴタしている事です。

 私のPCはNECの法人仕様機で、メモリとHDDを換装した以外は特に手を入れることもなく丸5年近く使ってきました。CPUは Pentium4の2.8Gで、動画配信サイトの高画質動画の中に満足に再生できないものが増えてきたことと、Flash広告を多用するサイトの表示にもたつく点が気になるくらいで、これらもグラフィックボードを替えればある程度解決するのではないかと見ていました(ゲームはほとんどしません)。

 しかし、私はたまにPCでの映像加工もやるのですが、アナログ環境では全く問題がなかった編集加工もハイビジョンムービーとなると全くの力不足で、30分弱のムービーの処理に早くて4時間半、特殊効果のフィルターを何枚も入れると処理予想25時間などと表示される有様。CPU使用率はほぼ100%で他の作業は全くできませんし、そうでなくともマザーと電源がそれぞれ一度ずつ壊れているマシンにこれ以上無理はさせられません。

 そのためPCを更新することにしました。今までは安定度重視でメーカーの法人仕様機を使ってきましたが、以前電源が壊れた際に市販のものが格納できなかった事もあり、パーツを取り揃えて一台組み上げる事にしました。映像加工の目的でCPUには性能の高いものが必要なため、上位製品の中からコストパフォーマンスの良さそうな Core 2 Quad Q9550を選び、P45マザーに DDR2-800メモリ4Gで構成を組み、そう注文書に書いたつもりでしたが…


 手元にあるのは最新の Core i7 860に P55マザーに DDR3-1333メモリ4G。この時点で予算50%オーバーで緊急融資を仰ぐ羽目になってしまいました。

 貯金はありますが、衝動買いで勝手に予算見積もりを上回っておきながら貯金崩しますでは周囲に示しがつきませんし、自分自身も納得できません。それで今は融資返済の金策に走り回っている有様です。秋の艦船の新製品ではアオシマの妙高とハセガワの矢矧の感想は書きたいと思っていたのですが、かかる事情でそれどころでは無くなってしまいました。どちらももし将来入手する機会があれば、簡単に触れるかもしれません。


 組み立てに関しても少し。


 マザーボードにCPUとクーラーを取り付けた所まで。クーラーはCPU付属のものでは少し貧弱な気がした上に、映像加工で長時間高負荷を掛けるため、サイズ社の鎌アングルという大型の製品を調達して付けています。


 ケースに一通り取り付けた所。内部に12cmファンを3個付け、画像右側のファンが外気取り入れ、CPUクーラーに付いているファンは熱を左側に吸い出し、左の排気ファンで外に出す流れになっています。下のグラフィックボードはGeForce 9600GT(ASUS EN9600GT/HTDI/512M/R3)ですが、少しファンの音が耳障りでかつPCからのファン制御ができないため、写真を撮った後に配線の間にボリューム抵抗をかませ物理的に回転数を絞って使っています。

 新PCはさすがに最新CPUだけあって性能は段違いで、最初に触れたムービーの処理時間は4時間半が20~30分、25時間予想が1時間~1時間半で上がります。CPU使用率も50~60%で、これなら他の作業をしながらでも充分待てる時間です。


この画像はクリックすると拡大表示します。

 ついでにCrystalCPUIDの数値。左がアイドリング時、右が映像処理中(H264 2passエンコード、8スレッド使用、CPU使用率50~60%)です。ソフトがまだ対応していないようで COREが i5表示ですが、中身はi7です。CPU-Zの数値は挙げませんが、CPUクロック周波数は公称2.80GHzのところ、アイドリングまたは低負荷の時は3.3GHzぐらいまで自動的に周波数を上げ、高負荷の時には2.8GHz近辺に下げるような仕組みになっています。



 こんな無茶の後始末でしばらくは模型どころではないため、特段大きな事柄でもない限り10月一杯まで当ブログも休止します。いつも訪問して頂いている方には申し訳なく思っています。

フジミ1/500戦艦大和のことなど。

2009–09–18 (Fri)
注:これは2009年9月の記事です。
2014年現在、ニチモのキットは模型業撤退により全て絶版、タミヤの1/350は新版が発売、ハセガワの1/450は新版に置き換え、フジミの1/500は9500円まで定価を引き下げています。
記事は当時の状況を示すためそのままとしています。

 秋に発売されるフジミの1/500戦艦大和は、1/500の国産キットとしてはニチモの空母飛龍以来実に30年ぶりの新キットになります。久しく停滞していたスケールに参入したという点では、約6年前にハセガワが1/350に進出した事を思い起こさせますが、周囲をとりまく状況はかなり異なります。ハセガワ参入以降に各社から発売された1/350キットは大きさ・価格共に競合する既存キットがほとんどなく市場が伸びる余地はありました。しかし、今回フジミが1/500参入の一番手に選んだのは戦艦大和で、最初から数多くの既存キットと競合する道を選んだことになります。

 2009年現在、流通している戦艦大和の主なキットは、以下のものが挙げられます。
メーカー
縮尺
定価
 備考
ニチモ1/200 25,200~ 
マイクロエース1/250 10,290元オオタキ製
童友社1/250 10,290元日本ホビー製
タミヤ1/350  6,825 
ハセガワ1/450  3,360 
フジミ1/500 15,740予価
ニチモ1/600  2,100 
マイクロエース1/600  1,890元日本ホビー→オオタキ製
タミヤ1/700  2,940 
フジミ1/700  2,100~ 
ニチモ1/700  1,785 
ニチモ30cm   840 

 知識がない大多数の一般の人たちにとっては、キットを求める際に船体(箱)の大きさと価格のバランスを評価基準にする傾向があります。フジミの1/500大和は大きさ的にはハセガワ1/450とニチモ/マイクロエース(アリイ)1/600の間に入りますが、共に30~40年以上前に世に出たキットなので価格が非常に安くなっています。フジミは新開発だから内容や考証が比較にならないという声があるかもしれませんが、それを問題にするのは極く一部のマニアに過ぎません。内容が買う側の評価基準の一番であるならば、四十数年前に世に出た童友社の1/250大和信濃もハセガワ1/450大和も、とっくの昔に市場から去っているはずです。

 1/700大和や1/350金剛の先例を鑑み、フジミの1/500大和はかなり販売価格を下げてくるのではないかと考えていました。しかしながら、50cm程度の大きさで定価が15,740円では恐らく商売にならないだろうと考えます。マイクロエース1/250の1.5倍、タミヤ1/350の2.3倍、ハセガワ1/450の4.5倍も高く、かつ小さいキットをいったい誰が買うのでしょうか。少なくともマイクロ1/250のラインまで引き下げない限り、大きくて格安のマイクロかタミヤ、同程度の大きさで格安のハセガワに客の流れを誘導させるだけに終わるのではないかと。

 フジミの艦船キットを見ていて気になるのは、長期回収を目指すべき商品の割に開発時のコスト意識が希薄に見える点で、例えば船体側面以外に共通パーツがほとんどなく時期的なバリエーション展開もできない1/350金剛榛名、戦艦仕様を最初から捨てている伊勢など、本当にこれで採算が取れるのだろうかと疑問に感じる内容が続いています。今回の1/500進出も、1/350と1/700の開発が手詰まりになって目先的に市場の少ない隙間に潜り込んだという印象が個人的にはぬぐえません。

 たとえば、仮に1/350でやったように1/500大和の兵装や装備品を別売りすれば、それらを手にした人たちが1/350の伊勢翔鶴を買うことは考えられませんから、かえって自分達の首が絞まる懸念すらあり、そういった総合的な観点を考慮に入れての進出だとは個人的には思えないからです。もちろん数倍の価格でかつ発売後に既存各社のキットを圧倒するのであれば、それだけ艦船模型が質的に成熟した証になるかもしれませんが。

 以前にも何度も書いてきたことですが、艦船模型の歴史にとって1社にできることには限りがありました。そして1/500のジャンルに積極的に取り組んでいるメーカーは現時点では世界中どこにもありません。フジミの成否は即1/500の未来をも決めかねませんから、注視してゆきたいものです。

秋冬の各社の新製品。

2009–09–15 (Tue)
 やっと戻ってきました。この間の事情は後で述べるとして、早いもので気が付けば来月には東京のホビーショー、その関係で通販サイト等で艦船の新製品が発表されています。既に5月の静岡見本市で発表済の製品もありますが、改めてまとめると、

・フジミ
1/500
 旧日本海軍戦艦 大和 終焉型 10月

 色々な意味で今回最大の目玉と言えるかもしれません。久々の1/500キットですが、予定価格は15,750円となっています。これをどう捉えるかですが、非常に長くなるので次回にまとめて書くことにします。

1/700
 旧日本海軍戦艦   長門 開戦時
 旧日本海軍航空母艦 龍驤 第一次改装後
 旧日本海軍重巡洋艦 利根 1944レイテ   いずれも12月

 龍驤と利根はシーウェイのリメイクという事になります。長門と利根はアオシマとのバッティングですが、前者はほぼ同価格、後者は若干割高のようです。これは実際の内容を見て判断することになるかもしれません。

・アオシマ
1/350
 旧日本海軍軽巡洋艦 球磨     10月上旬
 旧日本海軍潜水艦  伊19     10月
 旧日本海軍潜水艦  伊27     10月
 旧日本海軍重巡洋艦 那智 1943  10月下旬
 旧日本海軍軽巡洋艦 鬼怒 1942  12月
1/700
 旧日本海軍航空母艦 蒼龍1941 10月下旬

 蒼龍は5月に企画だけが発表済でしたが、予定通り出るようです。いずれも専用エッチングが別売されます。あと、しばらく店頭から姿を消していた1/350重巡摩耶が、武装パーツの入れ替え+エッチングパーツ同梱セットのリニューアル版として出るようです。また、これは上で述べたフジミのバッティング対策と思われますが、絶版だった1/700重巡利根のスーパーディテール(エッチング+メタル砲塔+真鍮砲身)の再販と、1/700戦艦長門の真鍮砲身入りセットが発売されるようです。

・ハセガワ
1/350
 旧日本海軍軽巡洋艦 矢矧 天一号作戦 10月中旬

 これも5月の見本市で発表されていたものですが、予定通り出るようです。いつものように専用エッチングが、阿賀野型共通ABと矢矧スーパーの3種類で別売されます。

・タミヤ
1/350
 旧日本海軍重巡洋艦 最上 時期不明

 砲塔5基の重巡状態のようです。予想されていたもので、これで最上からの派生キットは一通り出たことになります。

短信

2009–09–09 (Wed)
 諸般の事情により、模型どころでない状態なのでブログの更新を一週間程度止めます。
 大したことではありませんが、詳細はまた追って述べます。

船首楼の製作・後編(その40)

2009–09–03 (Thu)
 初代海王丸の横帆を張るヤードは1本のマストにつき6本あり、うち3本は上下に可動する構造になっていて、帆を張らない時は安全上の観点から下に降ろしていました。この可動ヤードを上下に操作するロープのことをハリヤードと呼びます。上から2番目のヤードはアッパーゲルンヤードと呼び、ハリヤードは右舷側に、また4番目はアッパートップスルヤードと呼び、ハリヤードは左舷側に降りてきます。


帆を張らない時は3本のヤードを下に降ろしています。
(2)がアッパーゲルン、(3)がアッパートップスルヤード。
(左:2004年4月25日、右:2003年4月7日撮影)

 これら2つのハリヤードは長さがあることと、緊急時に即応するために、ピンに巻き付けたロープの残りの部分をリールに巻く事があります。これがウェルデッキの天蓋部分にあるリールの役割(フォアマスト用)で、形状は異なりますが、初代日本丸にも、現在の日本丸海王丸にも装備されています。


初代海王丸のフォアマスト・アッパーゲルンハリヤード用のリール
(2003年2月21日撮影)

 全体写真を見て判るように、初代海王丸は前から3本目までのマストとヤードの基本構造は同一です。ですから同様の装備は2本目のメインマストや3本目のミズンマストにもあるはずです。実際に現役当時の初代日本丸の写真を見ても、現在の日本丸海王丸にも、マストを支える静索の甲板近くの位置にリールが装備されています。


現海王丸のミズンマスト・アッパーゲルンハリヤード用のリール
(2003年10月25日撮影)

 ところが初代海王丸だけは、現役当時の写真や映像をいくら探しても、メインマストとミズンマストの周辺にアッパーゲルン/アッパートップスルハリヤード用のリールが見当たりません。装備がないという事は使用の必然が無かったということですから、フォアマスト用のウェルデッキのリールも実質的には使用されていなかったのではないかとも考えたのですが、元乗員の方に伺った所では使っていた記憶がある(ただしメインとミズン用の装備については不明)との事で、疑問が残ったままになっています。


現役当時の初代海王丸メインマストの静索部分
リールが見当たらない点に注意
(1983年4月23日撮影)



 これでウェルデッキの製作は一段落付きました。まだ付けていないものもありますが、それらは製作の最後の段階で取り付けます。次からようやく、本題の船首楼甲板の製作に入ります。

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MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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