雑感:アオシマ1/350 日本石炭輸送船日本丸/海王丸(1)

2008–05–29 (Thu)
 船員を養成する目的で建造された初代日本丸/海王丸は、先の大戦では開戦と同時に外洋での練習航海ができなくなりました。しかしながら戦局の悪化に伴い輸送船が猛烈なスピードで失われた事から、大量の船員の育成が急務とされ、1943年2月に帆装を一時撤去した上で神戸に回航され、終戦まで行動区域が広く比較的安全な瀬戸内海で練習航海と物資の輸送に当たりました。

 今回アオシマが発売したキットは元イマイ1/350帆船日本丸/海王丸のバージョン替えになる訳ですが、箱絵も含めて1975年秋頃の両船からヤードを外して軍艦色の塗装指示がされただけの内容で、厳密を期するならば多少修正の必要があります。初代日本丸/海王丸は最も有名な船の一つで写真集など関連書籍も多いのですが、模型を作るために必要な時期毎の外観の変遷や姉妹船同士の詳細な相違点などについて書かれた資料は皆無に近く、実船写真と成山堂書店の日本丸海王丸五十年史の入渠工事記録の概要から推測するしかないのが現状で、内容が中途半端なのはやむを得ないのかもしれません。

 また、石炭輸送は訓練航海の一環として行われたもので、あくまでも船の第一目的は船員養成の練習船であり、戦争中を通じて海軍籍に入る事はありませんでした(従って、箱絵にある軍艦旗の掲揚は誤りです)。当時の関係者の回顧では、ヤードを外して船体を灰色に塗ったこの戦時下の状態は非常に心外であったという記述が多く、個人的には大戦中の状態のキット化には賛同しかねるというのが正直な気持ちですが、模型が過去の工業技術や文化を次の世代に示すものであるならば、この苦難の歴史の発売にも意味があるのかもしれません。

 まず、本論に入る前に、元イマイのキットに関して概要を述べておきます。

 イマイのキットは1976-77年に掛けて1/100と1/350が発売され、1981年に1/150の日本丸が発売されました。そして1991年に1/150の海王丸が、当初はダイキャスト部品差し替えという形で発売され、後にプラパーツに置き換えられました。いずれも2002年のイマイの廃業に伴って金型がアオシマに移り、現在に至っています。

 本サイトの方に海王丸の外観変遷の一覧を挙げていますが、初代日本丸は1975年に翌年の米建国200周年ニューヨーク帆船パレード参加のための改装工事を受け、海王丸もそれに準じた工事を行いました。元イマイのキットは1/100,1/150,1/350共にその1975年秋の入渠工事完了後の状態を示しています。

 日本丸はこの工事の際に、ニューヨークまでの航海に伴う人員増加に対応するため、フォアブリッジの下部船室の後端を約1.2m延長し、直後の2番倉口の大きさをそれまでの半分に縮小しました。これは海王丸では実施されなかったもので、75年秋以降の両船の大きな相違点の一つですが、イマイのキットはこの違いがどのスケールでも区別されていません。すなわち1/100と1/350では両船ともに海王丸(日本丸改装前)の状態に、1/150では日本丸の改装後の状態になっています。したがって1/100と1/350の日本丸、1/150の海王丸は船体が白色の帆船として作る場合でも、厳密を期するのであればブリッジと2番倉口のレイアウトはそっくり作り直す必要があります。

20080529_1

初代日本丸/海王丸のフォアブリッジ後端と2番倉口の関係
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)


20080529_1

アオシマ(元イマイ)日本丸/海王丸
各スケール別・フォアブリッジ付近のレイアウト比較
甲板のパーツは両船共に共通ですが、
1/100・/1/350は海王丸の、1/150は日本丸のレイアウトになっている点に注意
(重力式ボートダビッドの後端の位置はどのスケールも若干誤っています)

 幸い、1/350は海王丸(=日本丸の改装前)のレイアウトなので、太平洋戦争当時の状態とする場合、両船ともに甲板はこのまま使えます。しかしながら、海王丸は煙突周辺の大型吸気口の形状が戦前と戦後で異なるため、戦中戦前の状態にするには共に日本丸が製作のベースになります。修正点を細かい部分まで挙げればキリが無くなりますし、この当時の日本丸と海王丸の識別点もはっきりわからないため、最低限に絞って修正点を書いてゆきます。

 以下、次の項にて。

次回予告

2008–05–26 (Mon)
 アオシマの1/350初代日本丸/海王丸の戦時中バージョン(石炭輸送船)が発売になりました。以前にも触れましたが、このキットに関しては書きたいことが山のようにありますし、帆船という事から模型誌にもきちんとしたレビューは載らないと思うので、次回から何回かに分けて書くことにします。

続アオシマ1/350エスメラルダの話。

2008–05–23 (Fri)
 まず、前回の記事にも付け加えましたが、アオシマに確認したところ5月末をメドに正しい船体部品を生産して購入者に送るとの事で、1/350エスメラルダを購入して船体が間違っていた方はアオシマのサービスセンターに問い合わせることをお勧めします。

 艦船の組立模型の歴史の中でアオシマが果たしてきた役割は、今更改めて書くまでもなく大きいものがあります。特に最近は1/350で高雄型重巡4隻を発売し、戦艦金剛でフジミとの競合に打って出るなど、大型キットでの積極的な展開が目立ちます。その余波なのか、従来発売してきたキットのバリエーション替えやフルハルキットなども多く発売しています。バリエーション替えで少ない経費で多種類の製品を市場に投入するのは有効な販売戦略ですし、市場を活性化させるためにも重要なことです。

 しかしながら、最近のアオシマの艦船に限って言えば、手を広げすぎて個々の製品の品質にまで目が回らなくなっているような印象があります。今回のエスメラルダの金型違いは論外としても、このブログでは取り上げませんでしたが、フルハル雪風のバージョン替えで出した台湾海軍時代の丹陽も甲板モールドの一部が明らかに欠落した、首をかしげたくなるような内容に留まっていました。また1/350日本丸/海王丸の戦時中のバージョンが近日発売されますが、これはあの経営が苦しくなったイマイですら最後まで手を付けなかったもので、考証云々以前に安易な製品化という印象がぬぐえません(これに関しては発売され次第詳しく書くことにします)。最近改善の兆しがあるとはいえ、組立説明書の不備や説明不足の傾向は相変わらずです。

 今回の件では、艦船の中でも帆船は特に需要が低いと思われるアイテムですし、まして他社から引き取った金型を使っての再版ですから、軍艦の完全な新製品ほど目が届かなかったのかもしれません。しかしながら、これば自分の経験でもありますが、得てして重大な製造管理ミスは会社の中心的な部署や社運を掛けるような目玉製品ではなく、むしろメインから離れた部署、わずかな売上比率しかない製品に起きるものです。仮にわずかな需要しかなかったとしても、それを手にした消費者は二度とその会社の製品は買ってくれません。

 アオシマの製品に欠品や金型に樹脂が回りきっていないといった製造管理上の不備が他社と比較して散見される傾向は、模型店の店頭でも、ネット上でも見聞きすることで、説明書も加えてこれまではアオシマの個性として愛好者の側が受け容れてきたような感があります。しかしながら、今後愛好者の層が入れ替われば会社に対する見方も変わってくる可能性がありますし、いくら大型の艦船キットに力を入れても細かい部分で取りこぼしがあれば、会社に対するブランドイメージは上がってこないのではないかと危惧しています。

 最初にも書いたように、艦船の分野でアオシマが果たしてきた役割は大きいものがありましたし、今後もそうあって欲しいものです。それだけに、製造管理といった基本的な部分はしっかりやって欲しいと願う限りです。

アオシマ1/350エスメラルダの話。

2008–05–20 (Tue)
 今回は昨日触れた「調べ物」の本論です。
 多くの方にとっては関心のない事かもしれないので取り上げようかどうしようか迷ったのですが、ブログの主旨上ちょっと看過できないことがらなので、あえて書くことにします。

20080520_1

 アオシマが先月、1/350でチリの練習帆船「エスメラルダ」を発売しました。元々はイマイから出ていたキットで、実質的には再版になります。

20080520_2

 箱からパーツを取り出して船体と甲板を組み合わせると、何か変です。箱絵や説明書の通りになりません。それもそのはず、このキットにはエスメラルダではなく同型姉妹船のファン・セバスチャン・ド・エルカノの船体が間違って入っているのです。エスメラルダは凹甲板が中央に一つだけ、対してエルカノは3つありますから、普通にチェックしていれば間違えようのない船体です。また、アオシマはこれまでエルカノの再版は行っていませんし、船体やランナーのイマイの刻印は消されていますから、既に生産した部品が誤って混入した可能性は薄く、再版に用いる金型の組み合わせ自体を間違ったまま生産したものと思われます。通販サイトの内容紹介でも、私が検索した限りではどこも船体部品が間違っているため、恐らく生産分の大半か、ひょっとしたら全てがそうなっているかもしれません。

 軍艦に例えれば戦艦扶桑山城の船体に伊勢の艦橋と煙突を付けて売るようなもので、これは実物の知識や考証云々とは全く別次元の、基本的な製造管理の問題です。仮に帆船は需要がはるかに低いアイテムだとしても、本来とは違う船体を付けて説明書や箱絵と異なる製品を卸を通じて小売店に出荷したのですから、製造業にとっては会社の信用に係わりかねない重大なミスです。

20080520_3

 出荷分の大半で船体部品が間違っている可能性が高いため、アオシマのエスメラルダは中身が見られない状態では絶対に買ってはいけません。もし既に買って中を見ないで置いてある方があれば、すぐに内容を確認し、船体が間違っているようであれば、説明書の過程(5)に描かれている船体の図や外箱側面の完成見本写真と実際の部品が異なるとして購入した店で相談することをお勧めします。

 この話はもう1回続きます。

※追記
 その後、アオシマに部品の取り違えと対処を申し入れた所、5月末をメドに正しい船体を生産し、出来次第購入者にお送りするとの回答を頂きました。そのため、もし部品が間違っている方はアオシマのサービスセンターまで連絡することをお勧めします。

短信

2008–05–19 (Mon)
 相変わらず多忙に加え、少し調べ物をしていたので何も変化なしです。
 調べ物はそれ自体は恐らく大多数の方には関心がない事だと思いますが、このブログ的にはあまり看過できないことがらです。この件はまた改めて書くことがあるかもしれません。

静岡ホビーショーの新製品

2008–05–16 (Fri)
 今月15日より静岡で恒例のホビーショーが開催され、これまでに発表されている新製品に加えて、幾つかの会場発表がありました。艦船関係最大の目玉はこれ。

 フジミ 1/350航空戦艦伊勢(発売時期・価格共に未定)

 先日発売された金剛と、夏に発売予定の榛名に続く矢継ぎ早の新製品発表で、これには椅子から転がり落ちそうなほど驚きました。もっとも、金剛型の残りの2隻を出すためには、ほぼ新しく開発するのと同等の労力がかかるであろう事を考えた場合、海外でも比較的注目度が高い伊勢型の航空戦艦に向けたのは現実的な選択ではないかと思います。ホビーショーに参考出品された見本は細部までかなり仕上がっているようで、これはそれほど時間を経たずに市場に出てくるかもしれません。

 他にはファインモールドが1/350特型駆逐艦の企画を発表しました。これも世界の艦船史に欠かせない重要なアイテムで、これまで鑑賞に足りる大型キットは無かっただけに期待が持てます。ただ、会場発表は一部の図面や3D図だけで、市場に出てくるのは少し先になるかもしれません。

 アオシマの1/350金剛は既に発表されていますが、フジミに無い特徴として、船体の内側の喫水線の位置にガイドの凹モールドが付き、そこをPカッターなどで切り離して比較的簡単にウォーターラインモデルにできるという事で、会場には喫水線で切り離した船体も展示されているそうです。



 あと、これはホビーショーの関連ではありませんが、東京の模型店ホビーステーションが独自に開発した1/350駆逐艦秋月の組立キットが6月に発売になります。価格は税込5,775円。詳細は下記リンクを参照してください。
ホビーステーション1/350 日本海軍 駆逐艦 秋月 1942

短信2

2008–05–13 (Tue)
 相変わらず多忙でどうしようもありません。もし次回まで何も進まないようなら、以前に触れた昔に読んだ本の話でも書いてみるつもりです。

短信

2008–05–10 (Sat)
 相変わらず多忙でどうにもなりません。赤貧暇無しといったところです。

 フジミの金剛のうち、フィギュアセットに関しては述べませんでしたが、これはタミヤとピットロードからも発売が予定されているため、それらが出揃ってからまとめて書くことにします。

雑感:フジミ1/350戦艦「金剛」(その6)

2008–05–07 (Wed)
※注:本日の記事は後日改変追加の可能性があります。


 最後は資料の紹介など。

 金剛型戦艦は先の戦争に於いて最も活躍した日本戦艦という事もあり、また榛名の大改装後の公式図が残存している事もあり、資料は比較的数が出ています。金剛型の特徴として実働期間が長かったことから同型艦同士の相違点が非常に多かった点が挙げられます。それは組立模型の数が活躍に比して少ない理由の一つでもあった訳で、今後1/350でどれだけのバリエーション展開が成されるかも現時点では非常に不透明ですが、製作の際にはそのことを念頭に置いて取り掛かった方が良いかもしれません。

 模型の資料としてはまずこれが挙げられます。



 学研の一連のシリーズで、左側のNo.21は1/200金剛・榛名の精密模型の紹介は細部を考える上で非常に参考になりますし、実艦の行動記録や水谷清高氏の金剛型の相違点をメインに置いた考証図説など、比較的バランスの取れた内容になっています。また右のNo.65はそのアップデート差分版と言える内容で、多数の実艦写真と清水勝巳氏の1/100比叡の模型写真、変遷と考証図説の改訂版など、模型を製作する上では不可欠な一冊です。ただ、内容的にNo.21と重複している部分はあまりないため、可能であれば両方揃えて通して読むとより理解が深まると思います。


 ポーランドの艦船研究家であり著名な模型愛好者でもあるヤヌス・シコルスキー氏の手による図面集で、金剛のものではありませんが、数多く掲載されている各種装備品の詳細図面は金剛と共通または類似したものが多く、細部のディテールアップを考える上でも手掛かりになります。価格が高い難点はありますが、検討の余地はあると思います。


20080507_1

ウォーターラインモデリングガイドブック[日本海軍戦艦編]
モデルアート社刊/艦船模型スペシャル臨時増刊

 これは既刊の艦船模型スペシャルの中から日本戦艦に関係した記事を再録したダイジェスト版総集編的な本で、1/700の模型が対象ですが、日本戦艦の模型上における全般的な知識や金剛型戦艦の基本的な相違点を理解する上では役に立つ1冊ではないかと思います。艦船模型スペシャルは昨今は割と短い周期で売れてしまうようで、この増刊も発売されてからまだ半年程度しか経過していないのですが、既に入手困難になりつつあります。

 ただし、これは艦船模型スペシャル全般に当てはまる事ですが、個々のライターの記事内容に整合性はあえて取らせていない上にそのことに対する注釈もあまりない(最終判断は読者=模型愛好者に任せる)ため、その点は注意して読む必要があります。



 写真集は次の3冊が挙げられます。


 左二つの戦艦金剛~(以下、ハンディ版と表記)は実艦の計画建造から改装、戦時中の変遷を写真や記事・艦型図と各艦の行動記録で示した本で、つまり金剛型戦艦の全般的な基礎知識がこれでわかります。ただ、21×15cmと小さい本なので、写真が少しわかりにくい難点があります。最も右は価格が高く、フジミの金剛だけのために買うのはお勧めし辛いのですが、1頁1隻収録の大判の写真集で鮮明なものが多く、細部のディテールや日本の戦艦の魅力が十分に感じ取れます(ただし、金剛型戦艦に関しては大改装後の写真は数枚程度しかありません)。



 グランプリ出版の日本の戦艦に関しては長門の時に書きましたのでその記事を参照して下さい。



 最後に、キット本体とフジミ純正の関連商品に関する情報も貼っておきます。

フジミ1/350 戦艦 金剛
フジミ1/350戦艦金剛専用エッチングパーツ
フジミ1/350戦艦金剛手すりエッチングパーツ
フジミ1/350四五口径四一式三十六センチ主砲
フジミ1/350日本海軍乗組員フィギュア

雑感:フジミ1/350戦艦「金剛」(その5)

2008–05–04 (Sun)
 金剛型高速戦艦は最初にも述べたように、先の大戦では最も老齢だったにもかかわらず常に最前線で戦い、功績面では日本戦艦の中で最も高いものがありました。しかしながら、模型の世界では大和型戦艦の影に隠れる形で本格的な大型キットに恵まれず、今回のフジミのキットが実質的に初めてのものになります。タミヤの社長がかつて語ったように、模型は単に一企業の利益の道具だけにとどまらず、過去の歴史や工業力を後の世代に伝えてゆく文化的な側面も兼ね備えていますから、その意味では個人的にはもっと早く-せめて80年代までに世に出るべきものだったと思います。それでも「遅れてきた最高殊勲艦」は鑑賞に充分耐えうる内容ですし、それを受け容れられるだけの市場が少しは整ってきたのかもしれません。大スケールで長門や金剛を!と言っても全くの絵空事としか受け取られなかったかつての時代を思うに、しみじみ隔世の感があります。

 フジミの今回のキットはモールドや小物装備品の内容、バリエーションの展開などに多少の問題はありますが、内容的には充分評価できるものです。ただ、この記事を書いている時点では資料的(学研歴史群像金剛型戦艦の新版、6月下旬発売予定)にも、キット的(アオシマ)にも流動的な要素が多いのが現状です。他に比較対象が何もなければ推薦できる内容ですが、決して安価な買い物ではありませんから、初回版に金属砲身同封のメリットはあっても、今すぐ大スケールの戦艦金剛の勇姿を組んで拝みたいという方以外は、アオシマのキットが出揃ってから、内容と価格をはかりにかけた上で選択するのが賢明ではないかと思います(その時にまた改めてこのキットの位置付けなどをまとめて書くことにします)。

 あと1回続きます。

雑感:フジミ1/350戦艦「金剛」(その4)

2008–05–01 (Thu)
※注:本日の記事は後日改変追加の可能性があります。

 他に現時点で気が付いた部分を幾つか述べておきます。

20080501_1

 船体のランナーの湯口が内側に盛り上がったような形になっているため、上を切り揃えただけでは甲板が上手くはまりません。それぞれ傾斜に合わせて内側を削る必要があります。湯口が不必要な場所まではみ出している部分は他の部品にもあるため注意が必要です。

20080501_2

 艦首底部の小さな張り出しはパラベーンの索を通すための金具を意味しているので、削り落とさないで下さい。ここは船体接着後に半分程度の厚さに削った上で、穴を2つ空けるとより良くなります。

20080501_3

 艦橋の透明パーツは透明度が低い上に湯口がガラス面に付いている(一応窓枠の位置にはなっていますが)ため、使うのは少し厳しいかもしれません。ある程度技量のある方ならばエッチングの窓枠+透明エンビ板か、エッチング窓枠だけの方がすっきりした模型になるように思います。

 説明書の過程2で、取り付けるスクリューの番号指示が一部間違っています。右舷側(説明書の図の下側)は内外軸共にK1、左舷側(図の上側)は共にK2を付けます。図に描かれているスクリューの羽根のひねる方向をよく見て取り付ける事をお勧めします。

 また過程11で、艦橋基部張り出し両側(部品 E1,E3)に付く機銃は三連装ではなくL11の連装機銃です。L11は2基足りないので他から調達する必要があります。

 キットとは別売の純正ディテールアップパーツとして、専用エッチングが2種類(基本パーツ、手すり)と、初回版に同封されている金属製の主砲砲身、1/350の乗員セットがそれぞれ発売されています。また、エッチングは航空機作業用甲板や探照灯台のトラスなど多くの部品を含んだ上級者用バージョンも追って発売される予定です。いずれの部品も他社から発売、または発売が予想されるものなので、いますぐ買って作るという方以外はそれらが出揃ってから選んでも遅くはないと思います。

 それと縮尺ですが、全長/水線長共に伝えられている要目からの縮尺値よりも約5mmほど長くなっています。誤差約0.8%で私的には許容範囲ですが、もし将来的にアオシマとの2個イチを迫られるような事態になった際には考慮すべきことかもしれませんので書き添えておきます。

以下続きます。

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プロフィール

MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
模型の守備範囲:船
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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