船首楼の製作・後編(その11)

2007–11–29 (Thu)
 前々々回の続き。

20071129_1

 8本目の配管は船首楼内部から船室壁面に沿って下に降りてゆくもので、識別塗装から雑用水(清水)管だと思われます。この管は少し特殊な形状で、船首楼を出た部分で垂直に立った少し太い管につなぎ、その上部からバルブ付きの細い管で下に降りてゆきます。現在の保存船には残存せず、なぜこのような形になっているのかもわかりません。

 管の船首楼内部の取り回しも良くわかりませんが、11/19日付で述べた内部雑用水管から分岐したものと推測しています。また、下の赤矢印は雑用水管の識別塗装(青太帯1本)です。

アオシマ、1/350金剛発表。

2007–11–27 (Tue)
 今月発売のモデルアート・モデルグラフィックス両誌で、アオシマは高雄型重巡に続くアイアンクラウドアイアンクラッドシリーズとして1/350戦艦金剛の企画を発表しました。発売予定は来年春、価格は明らかにされていません。1/350金剛は既にフジミが来年春の発売を発表しており、2つのキットがバッティングする事になります。

 何も少ないリソースを競い合わなくとも…という気持ちは強いのですが、知名度に加えて大スケールの鑑賞に耐える内容にするためには充分な詳細資料が必要ですから、企画の重複はやむを得ない事なのかもしれません。

 ただ、モデルグラフィックス誌には「椅子取りゲーム」と書かれていましたが、昨今の1/350の開発ラッシュは1/700の手詰まり感から来たものではないかと捉えている私は、どちらかといえばババ抜き、あるいはチキンレースのような気もします。景気が上向きで会社の体力があるうちにできる限り多くの選択肢を望みたいというのが、模型愛好者としての正直な気持ちです。

短信

2007–11–25 (Sun)
 製作は前回からほとんど進んでいません。

 少し遅れましたが、艦船模型スペシャルNo.26重巡高雄・愛宕・鳥海・摩耶を入手しました。このシリーズは号によって内容が玉石混淆な傾向がありますが、今回は非常に資料性が高い内容になっています。高雄のキット感想の最後の資料紹介に加える形で追加しましたので、詳細はそちらを参照して下さい。

船首楼の製作・後編(その10)

2007–11–23 (Fri)
 前回の続き。

20071123_1

 赤矢印の配管は船首楼甲板のデイリータンクの注水管です。緑色の矢印で示した海水管に接続しますが、これは船首楼甲板の上まで伸びていて、甲板を貼らないと先が作れないため、接続する所までとしています。この注水管は現在の保存船には残存していません。

 地を這うようなペースですが、船首楼周辺の配管9本中7本まで終わりました。残り2本は赤矢印の側壁部分に付きます。ここには手動の給水ポンプや中錨の格納台もあるので、順番に作る事にします。

船首楼の製作・後編(その9)

2007–11–21 (Wed)
 前回の続き。

20071121_1

 赤矢印は前部デイリータンクの空気管で、本来は右舷ブルワークに沿って下に降りてゆくのですが、工作の都合でここでは途中の接合部までとしています。

 空気管は以前にも書きましたが、タンクに液体を注入する際に中の空気の「逃げ場」を作らないと上手く入ってゆきません。その空気抜きの管のことを空気管と呼びます。またタンクの容量以上に注入した際にオーバーフローした液体を外に逃がす役割もあります。これは現在の保存船にも残存しています。

 前回触れた船首楼の清水管は、後の工作の都合で船首楼の端の所まで付けています。

船首楼の製作・後編(その8)

2007–11–19 (Mon)
 前々回の続き。

20071119_1

 赤矢印の配管は後部のデイリータンクからキャットウォークの下を経由して船首楼まで伸びている雑用水(清水)管です。現役当時の写真から船首楼内部に引き込まれていたのは間違いないのですが、内部でどのような処理が成されていたのかは良くわかりません。ただ、不鮮明ながら左側の赤矢印の部分にバルブが写っている写真があり、該当する配管はx雑用水管しか見当たらないため、こういう形で中甲板に降りていたのではないかと推測しています。

 実際はバルブ付近の配管はもっと複雑な形状ですが、完成後はほとんど見えなくなるため簡略化しています。

短信2

2007–11–17 (Sat)
 製作は見た目前回からほとんど変わっていません。

 気が付いたら今年も残り1ヶ月半、そろそろ忘年会だクリスマスだと何かとアルコールの量が増える季節になってきました。飲んだ後は必ずといっていいほどピンパイスの刃を折ったり手を切ったりする癖のある私は、そういう日は作業を諦めて大人しく寝るだけです。

船首楼の製作・後編(その7)

2007–11–15 (Thu)
 製作は依然、船首楼の配管作業中です。

20071115_1

 これは船首楼のデイリータンクからの海水供給管で、天井付近にバルブがあります。この配管自体は現在の保存船にも残存していますが、バルブのハンドルは裏の船首側に付いているようです。

短信

2007–11–13 (Tue)
 気がついたら素材が底をついていたので注文しました。その関係で製作はまたお休み、資料を読んで過ごしました。外は一日中鉛色の重い空に突風時々激しい雷、これから約5ヶ月間はこのような空が続きます。

 前回の記事にコメントを頂いた方、今は諸事情で即答できないので、少し時間を下さい(追ってメールします)。

船首楼の製作・後編(その6)

2007–11–11 (Sun)
 配管に使うハンドルの部品が無くなったので幾つか作っていました。

20071111_1

 これは以前フッドを製作した時に用いた、ゴールドメダル1/350KGV用エッチングの余りで、20mm機銃の操作ハンドルの部品を使っています。大きさは約2mm程になります。

20071111_2

 中に0.25mmの真鍮線を通してハンダ付けして出来上がりとなります。

船首楼の製作・後編(その5)

2007–11–09 (Fri)
 初代海王丸の製作の方はこの2ヶ月ほどほとんど動いていなかったので、一応現状を示しておきます。

20071109_1

 現在は船首楼内部の配管作業に掛かっています。ここには合計9本の配管を付ける予定ですが、そのうち3本まで付けた所です。船首楼から外に出る配管の形状と役割は判明していますが、内部の取り回しはほぼ推定になります。

 配管作業が終わったら画像右側の船首楼側壁回りを仕上げる予定です。

短信3

2007–11–07 (Wed)
 諸般の事情につき、昨日はとても何かを作る意欲がありませんでした。

 11月3日付の記事にコメントを頂いた方、ありがとうございます。早速修正致しました。内容はサイトの扶桑山城の記述に一ヶ所、模型とは直接関係ない部分に誤記があったことですが、別にそういう事はシークレットでなくても大丈夫です。

短信2

2007–11–05 (Mon)
 製作の方は相変わらず進展なしです。多忙はようやく抜けつつあるので、今週中には前に進めると思います。

短信

2007–11–03 (Sat)
 製作の方は相変わらずほとんど進んでいません。

 アオシマの1/700新版扶桑山城の組立説明書がやや説明不足でわかりにくい事は、以前サイトの方に書きましたが、現在流通している分は内容が若干訂正されています。そのため、記述を一部修正しました。

雑感:ハセガワ1/350戦艦「長門」(その6)

2007–11–01 (Thu)
最後は資料の紹介を。

 戦前、長門型戦艦は日本最大の主力艦として国民に最も親しまれた軍艦でした。そして長門が戦後まで残存したこともあって残された写真が比較的多く、また陸奥の公式図も残存しているため、資料は比較的数が出ています。

 長門型戦艦の模型の資料としてはまずこれが挙げられます。

20071101_1
艦船模型の製作と研究 戦艦長門 陸奥
不二美術模型出版部 企画・編集(1977)

 現在は絶版で入手は極めて困難、かつ中古価格も決して安くはないのですが、この本の有無で模型の内容が左右されると言っても過言ではないほど重要な資料です。1/500と1/200二つのフルスクラッチの製作法を段階を追って解説した内容で、個々の構造物の形状の把握が容易になるほか、模型に対する考え方や製作テクニックはあらゆる面に応用が利きます。また実艦の建造から終焉までの変遷も写真を交えながら詳しく述べられています。


 学研の一連のシリーズは1/200戦艦陸奥の精密模型や戦後に撮影された長門の写真などが細部を考える上で非常に参考になります。また、実艦の行動記録や水谷清高氏の長門陸奥の変遷史など、比較的バランスの取れた内容になっています。


20090217_1


 またモデルアート社からも作図集が出ています。詳細はこちらの記事を。

 とりあえず、長門型戦艦の資料はこの3冊あれば事足ります。この記事を書いている時点では頭の2冊の入手が難しいのが難点ですが、労力を尽くす価値はあります。


 最初に挙げた2冊の入手が難しい場合は、この本がある程度代わりにはなります。双葉社の3Dシリーズは本によって内容が玉石混淆ですが、その中では内容がしっかりしている方ではないかと思います。上記の資料や公式図などを元に実艦の構造や変遷、陸奥との相違点を3D図で示した内容で、個々の形状の把握が容易になります。


 写真集は次の2冊が挙げられます。


 左の戦艦大和~(以下、ハンディ版と表記)は実艦の計画建造から改装、戦時中の変遷を写真や記事・艦型図と各艦の行動記録で示した本で、つまり長門型戦艦の全般的な基礎知識がこれでわかります。ただ、21×15cmと小さい本なので、写真が少しわかりにくい難点があります。右は価格が高く、ハセガワの長門だけのために買うのはお勧めし辛いのですが、1頁1隻収録の大判の写真集で鮮明なものが多く、細部のディテールや日本の戦艦の魅力が十分に感じ取れます。



 グランプリ出版の他のメカニズム図鑑がディテールの紹介に重きを置いていたのに対して、この日本の戦艦では更に一歩踏み込んで構造の解説や歴史的な背景に重点を置いています。そのため内容は比較的高度で、見た目とっつきにくいものになっています。模型愛好者の中には図鑑のコンセプトを逸脱し模型の資料としての価値がなくなったと批判する方もあると聞きますし、実際知識が何もない方がこの本を読んでも内容はほとんど理解できないだろうと思います。初心者向けではありませんが、旧日本海軍艦艇の構造と歴史的な背景を図版を多用しながらこれほど掘り下げて書いた本は他にないのも事実で、ある程度知識があって、かつ艦船模型を徹底的にやりたいという方には必携の本ではないかと考えます。私自身も、船の構造面でわからない事が出てきた時にはまずこの本を開いています。


 最後に、キットの情報も貼っておきます。

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MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
模型の守備範囲:船
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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