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ハセガワ1/350隼鷹を作る(その135)

2020–06–28 (Sun)
 前回の記事の後に何があったかという話です。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 キットの艦尾側の飛行甲板支柱は後ろから見て直立して取り付けるようになっています。私も今までその前提で製作していました。


 それで、他の方と艦尾の装備品の仕様について話していた過程で、私は(キットの仕様では)斜めに一組だと捉えていた上画像(1)(2)のサポートは同じではなく別々のものではないか、すなわち(1)は支柱から艦尾側に、(2)は舷側側に「見える通り」に設置されているのではないかという指摘を受けました。そして、それを再確認する過程で別の問題にも気が付きました。隼鷹の後部飛行甲板支柱はキットのような直立ではなく、他の空母と同様に両舷側方向に開いている構造であると。

 上の写真をよく見ると(3)で示したように確かに開いているように見えますし、また飛鷹の上甲板平面図(写真で見えている支柱基部より一段下の甲板)にも 舷側に沿って斜めに取り付けられている(甲板と天井での支柱位置がずらして描かれている)事が示されています。もしその上から直立しているのであれば艦尾最上甲板で内側に曲げられた支柱構造になり合理的とは言えません。上の画像はこれまで何度も引用してきたものですが、これまで支柱は直立という先入観があったため、写真の見え方の違いに気が付く事がありませんでした。


 幸いなことに、以前に前部甲板裏の補強桁の取り付けに失敗して専用エッチングを二度買いした関係で支柱のエッチング部品が1組余っていたため、後部支柱をサポート毎壊して取り外し、改めて斜めに取り付けられるようエッチング部品の形を調整します。また機銃甲板との間も最大で2mm近く隙間が空くため、埋めるような形に変更します。結果として機銃甲板の両サイドの平面形は直線に近い形になりました。


 とはいうものの、飛行甲板を取り付けた後で作業スペースがほとんどない状態での作業だったため、特に機銃甲板の拡幅と調整に手間取り、やっと右舷側の作業が済んだところまでです。全体的にあまり綺麗にはなりませんでしたが、機銃甲板の拡幅部は側面の手すりと機銃が付けばほとんど見えなくなります。支柱のサポートは上で述べたように艦尾と側面方向で別々としています。


 側面はこんな感じです。側面方向(画像手前側)のサポートはキットの飛行甲板の裏桁までの位置としています。

 引き続き左舷側も同様に修正します。
 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その134)

2020–06–15 (Mon)
 前回の続き。
 製作は艦橋構造物に移ります。

 隼鷹の艦橋構造物に関しては竣工直後、マリアナ沖海戦前後、昭和19年末、終戦後と順を追った形で写真が残っているため、変遷を追ったり細部の仕様を理解するのは他の航空母艦に比べればはるかに容易です。ただし本製作の設定時期である南太平洋海戦前後を示す写真は部分的なものしかなく、4.5m測距儀のシールドや艦橋後部の1.5m測距儀の有無など大きな装備品で不確定の要素があります。

 また「艦橋装置図」という内部区画と装備品の配置を示す図面が大和ミュージアムの公開資料の中にあります。しかしながら竣工時の図に昭和20年迄の改装を中途半端に描き直した内容で、逆探や無線檣の直上見張所、94式高射装置や増設分の双眼望遠鏡などが加えられているのに対して、艦橋後部の1.5m測距儀が描かれていません。また艦橋の直後にはマリアナ沖海戦後の25mm三連装機銃の増設とそれに伴う機銃座の新設及び主檣の移設が示されていますが、同時に装備されたと考えられる13号電探は描かれていません。空中線の展開は竣工時の仕様のままです。従っていつの設定時期であっても鵜呑みにできるものではなく、装備品の有無は個々に判断する必要があります。

 まず製作を優先し、艦橋が出来た時点で詳しい根拠を述べる事にします。キットはマリアナ沖海戦当時なので、明らかに昭和18年以降に設置されたと考えられる逆探や直上見張所、二式哨信儀は取り付けません。その他に、

・4.5m測距儀のシールドは設置済
・艦橋後部の1.5m測距儀も設置済
・高声器は移設前(主檣上)
・防空指揮所の光学兵装は竣工時+6cm双眼鏡×2
・艦橋防御用の7.7mm機銃×2を防空指揮所に設置
・羅針艦橋周辺の防弾板は窓のものを除いて未設置

 一応こういう設定で作ることにします。



(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

  製作は艦橋基部の部品から、まず配管やモンキーラッタル等のモールドを一旦全て削り落とし、外板のモールドも表現が弱いので彫り直します。窓や水密戸も船体のエッチング部品と合わせるために穴を空けた後に削ります。また右舷側側面(画像手前側)の黒板右側の連絡板は南太平洋海戦当時は無かったと考えられる事から、その下のステップを削り落とします。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その133)

2020–06–09 (Tue)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 左舷側の細かい装備品と高角砲射界制限枠の取り付けが済みました。


 左舷2・4番高角砲の制限枠は全体を示した写真が見当たりませんが、他の枠の仕様から枠の根元がブルワークの内部側面に付く事と、キットの専用エッチングのような上から見て直線的なものではなく砲座に沿った円弧形ではなかったかと考えます。一応残存写真の見え方からそれらしく作ってはみましたが、全体の形については全く自信がありません。ロープは右舷同様ファイブスターのエッチングを長さを調整した上で付けています。


 艦尾側の6番高角砲の制限枠は戦後解体中の鮮明な写真が残っています。この製作ではキットの専用エッチングの部品を若干加工して付けましたが、円弧の径はもう少し小さかったかもしれません。手前側の日または田状の枠は上半分が内側に倒れて高さを変えられるようになっていたようです。これは右舷の3・5番の枠も同様で、どうも付近にあった無線檣の起倒状態と関係があったと思われますが、これについては無線檣を取り付けた後で再度触れることにします。

 船体の作業はここで区切りを付けて、次からは艦橋の製作に入ります。艦橋を船体に取り付けて火砲と指揮装置類を付け、主檣無線檣と張り線の順番で進みます。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その132)

2020–05–24 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 前回一旦製作した右舷1番高角砲の射界制限枠ですが、終戦後の写真と突き合わせると形状や取り付け角度がどうも違うようなので、艦首側(画像右側)はそっくり作り直し、艦尾側(同左側)も一部形状修正して付け直しました。共に内側に傾きますが、艦橋方向の艦尾側がより大きく傾いているようです。


 3・5番高角砲の射界制限枠は専用エッチングをそのまま使っていますが、3番の艦首側(画像右側)は終戦後の写真を見る限りでは内側に大きく傾いているようなのでそのように取り付けています。3番の制限枠は昭和17年7月の電探試験中とされる写真からは形状が異なるようにも見えますが、全体像がつかめないので他の部分と同様に終戦後(=キットの表現)のままとしています。

 甲板の縁に並んでいる緑と赤のライトは「風速信号燈」と呼ばれるもので、龍鳳・千代田・葛城の公式図に記載があり、恐らく全ての空母に共通の装備だったのではないかと考えます。隼鷹の終戦後の写真では他の燈火類と同様に撤去されたようで見当たらないため、葛城の公式図から艦橋直後の3番高角砲周辺から約15mほどの範囲に4基取り付けています。


 着艦照明灯はYX MODELの3Dプリント製品(YXN350-017)を使用しています。ライト部分が彫り込んだ表現になっているほか、飛行甲板の位置や伸縮状態によって4種類の高さが選べるようになっています。この照明灯は存在自体は知られていますが、詳細な図や構造がわかる写真などはどうも残っていないようで、公式図に描かれている概略の形状以外の仕様はよくわかっていません。公式図からは背面に伸縮操作用と思われるハンドルが描かれているので、円形の余りエッチングを背面に取り付けています。


 艦尾の救命浮標と格納枠は公式図通りの形状のものが専用エッチングに用意されていますが、いま一つピンとこなかったのでレインボーモデルの甲板アクセサリーエッチング(Rb3543)の汎用枠を使用しています。ただし側面の支柱が下側に寄っていてそのまま付けると上に上がった感じで付いてしまうので、1mm程度ずらして枠の上端と手すりの上端を揃えるようにするとらしくなります。浮標本体はハセガワの艦船装備セットBの部品(AJ74)です。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その131)

2020–05–11 (Mon)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 左舷艦首側から残っている装備品を付けてゆきます。


 パラベーンはベテランモデルの部品(VTW35037)をそのまま使っています。格納固縛方法は竣工時の公式図の記載に従い、滑車はレインボーモデルのエッチング(Rb7029)を使っています。画像では艦首側のパラベーンの固縛索がクリートから外れていますが、これは後で直しておきます。


 高角砲射界制限枠は専用エッチングに用意されていますが、上画像左のように指定通り取り付けると枠が高角砲座の内側に入り込んでしまい、これでは高角砲を前後方向に旋回させると砲手が配置できなくなります。この枠は砲座のブルワークに沿って取り付けられているので、一旦二つに切り離してそのように付けます。


 射界制限枠に付く弾片避けのロープはファイブスターのエッチング(FS351085)ですが、若干長いので調整しています。金属撚り線などを使用すると変な癖が付いて自然に垂れ下がった表現になりにくい場合もありますが、このエッチングは割と自然な感じになるようです。

 以下次回。

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プロフィール

MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
模型の守備範囲:船
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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