ハセガワ1/350隼鷹を作る(その23)

2017–06–24 (Sat)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 右舷後部3・5番高角砲座が形になりました。これで6基の高角砲座の製作が一通りできました。


 裏側は高角砲座下のサポートのみ手を入れています。その他の部分のサポートは船体に取り付けてから作る事にします。内側(画像右側)のサポートの内部は図面でも写真でもはっきりしない部分で、キットは下側(画像上側)を覆って完全にクローズする形になっています。この製作でもそのように作るつもりですが、詳しくは高角砲座を取り付ける際に述べる事にします。

 次回からは6基の高角砲の製作に取り掛かります。それが済んだら船体の製作に入ります。
 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その22)

2017–06–18 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 右舷一番高角砲座の周辺は前後の張り出しと関係している部分なのでまとめて調整しています。南太平洋海戦当時の隼鷹は高角砲座下のカバー無し、水面見張所と艦首甲板への通路の下側のカバーは有りとしています。

 これは以前に述べた昭和18年6月14日出図の飛鷹の公式図にそのように描かれているのが元々の根拠です。隼鷹の竣工時の公式図では通路下は通常のサポートが描かれているので、これが正しければ隼鷹の竣工後に何かがあって仕様が変わったと見るのが自然です。そして飛鷹は機関故障などにより、直近の2月の入渠までにほとんど作戦行動に参加していないため、飛鷹の問題で通路の下側にカバーを付けたとは考えにくいものがあります。
空母飛鷹一般艤装図 舷外側面より
右舷一番高角砲座周辺の状況
短艇用の張り出しがありませんが、何らかの理由で描かれなかったもののようです。

 昭和18年までの隼鷹の行動を追うと、初陣のアリューシャン攻略に当たって激しい荒天続きだった事が搭乗員や乗員の手記に残されています。以前の記事でも触れたように隼鷹は昭和19年12月にも荒天で飛行甲板前端と艦首機銃座が損傷する被害を受けているので、初陣で艦首甲板への通路が想定外に損傷した可能性は充分考えられます。公式の記録は一切存在しない上にマリアナの直前には確実に存在している高角砲座下のカバーの設置時期など詰め切れない部分もありますが、一応そういう判断で作ることにします。


 高角砲座下の内側のサポートは、キットの部品K17から切り出して足りない部分をプラ板で埋めた上で通路の開口部を開けています。なおマリアナの直前はこのサポートの下に穴空きの支柱(部品E34/36)がありますが、竣工時の隼鷹の公式図には描かれていない事から今のところは付けないつもりです。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その21)

2017–06–11 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 私自身の事ではありませんが、この2週間は色々あって模型どころではありませんでした。やっと落ち着いてきたので徐々に再開している状態です。従って製作も高角砲座の半分を作ったところまでです。


 高角砲を砲座に載せるとこのような感じになります。ベテランモデルのレジンパーツを使いますが、画像は比較用に仮に組んだもので上部の閃光覆や後部の装填手台などは付けていません。ステップはアドラーズネストのエッチングフックセット(ANN-0031)を使用しています。1/700と1/350共用と書かれてはいますが、厚み的に1/700専用品のようで、1/350では装備品等に部分的に用いるほかは使い道が限られるように感じます。


 背面はこんな感じです。高角砲は砲座に引き続いて製作するので、またその際に詳しく述べることにします。


 下側のサポートは前回に述べた通り、一部または全部をプラ板で作り替えています。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その20)

2017–05–27 (Sat)
 前回の続き。

写真日本の軍艦4巻より
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 隼鷹の高角砲座の内部には、砲を取り囲む形で木製の台が設置されています。これは終戦後の写真に明確に写っていて、キットにもモールドがありますが、機銃台と同じく成形の板厚の関係で極く浅い段しか付けられていません。これでは1/700と表現的に差がないので、実艦と似たような形にします。


 具体的にはまずキットの部品の床面を鉄甲板・台の部分共に0.7mmほど削り込んで下げ、鉄甲板の範囲を広げた上で滑り止めのモールドを付け直します。次にエバーグリーンのVグループプラ板の2025番(0.64mm間隔筋彫り入り、0.5mm厚)を台の形に切り出して高角砲に向く部分の裏面を0.3mmほど削り込んで0.5mmの足を付けます。やや肉厚気味のブルワークも内側を削り込んだ上でレインボーの三角穴空きエッチング板(Rb7015)を付けて形にします。塗装の関係で高角砲座と板の部分は接着せずに取り外せるようにします。

 …と書いても良くわからないかもしれませんが、私自身も部品の底を透かしてみながら大体こんな感じで削ったり貼ったりしているので上手く言葉にはできません。要は台に接する部分のブルワークの高さを変えずに台と砲座の底に空間を設ける工程になります。


 ブルワークの厚みを削って薄くするのはスケールを問わず良くある作業ですが、内側にサポートのエッチング材を貼り付ける場合、断面で底を広く上が狭い三角形状に削ると合いが良くなります。上の縁の部分だけを削ってエッチングを取り付けると、縁の部分に隙間が開いてかえって見苦しい表現になります。また三角形に削った場合は面倒でも個々のエッチング材の底の部分を斜めに切る必要があり、そうしないと底が合いません。キットによっては一見薄手のブルワークのように見えても上端だけが丸く削られているものもあるので注意が必要です。

 なお、この製作では内側のエッチング板はオーバースケール気味なので、キットのモールドより若干間隔を開けて取り付けています。


 高角砲座の裏側の三角サポート板は軽め穴を空けたプラ板と交換しますが、板の全てを取ってしまうと上で述べた砲座の底を削り込む過程で砲座が破れて抜ける可能性があるため、何枚か残して処理します。ここでは2枚残していますが、どうも表現的に大差がないので、以降の製作では斜めの4枚を残して十字の部分を付け替える事にします。

 なお、1/350の高角砲座はキットの三角板モールド全てに直接穴を空ける手法もありますが、ドリルの側面で他の板を傷付ける可能性がある上に、砲座支柱近くまで綺麗な穴が揃えられないのであまりお勧めはしません。このスケールであればプラ板での付け替えもそれほど困難ではないので、ドリルが水平に入るまで板を間引いた上で作業する方が綺麗に仕上がると思います。

底のサポート板に軽め穴を空ける場合、全ての穴の上下を揃えると綺麗に見えます。
左右の間隔は多少ずれていてもそれほど目立ちません。


 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その19)

2017–05–20 (Sat)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 マリアナ沖海戦当時の隼鷹の、艦首側先端の1,2番高角砲座の下部はサポート材と支柱が一体化した形状になっています。これは海戦直前に撮影された写真から明白です。竣工時の公式図では他の砲座と同じく三角サポート材が付いた形状とされていて、明確に裏付ける写真はありませんが他艦の実例から見てそのような仕様だろうと考えます。

 昭和19年12月の雷撃損傷の際に、その直前の荒天下で艦首機銃座と飛行甲板の前端が損傷した話を以前に書きました。隼鷹の艦首側の高角砲座は他より一段高い位置にあるのですが、もしマリアナまでの間に砲座下部がこのような形状に変わったとすれば、波浪で損傷するような事がどこかであったのかもしれません。初陣のアリューシャン攻略の戦記を幾つか読む限りではそのような記述が見当たらない事から、南太平洋海戦当時は他の砲座下部と同じ形状と判断しています。


 キットは最初に示したようにマリアナ沖海戦の状態なので、南太平洋海戦時とするためには砲座下部の部品を取り替える必要があります。自作するにはバランスが取りにくい部品なので、他の砲座下部をそっくりシリコンで型を取り、レジンで複製して作る事にします。この製作限りの複製で何十個も取るものでもないので、型枠も粘土で簡易的に作り、その中にシリコンを流します。


 元の部品とシリコン型とレジンで複製した部品。必要なのは最も左列の3個だけですが、一応サポートの形状が若干異なる艦尾側の砲座の複製も同時に取っています。


 仮に付けてみると大体合っているようです。厳密な調整はまた船体に取り付ける際に行う事にします。このうち三角と後方長方形のサポートは後でプラ板に置き換えますが、製作の都合上一旦砲座に接着します。

 以下次回。

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MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
模型の守備範囲:船
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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