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ハセガワ1/350隼鷹を作る(その102)

2019–07–14 (Sun)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 木甲板の部分のアイボルトのモールドの彫り直しが済みました。あともう少し作業を行ってから前後の鉄甲板部のモールドに移ります。


 甲板上の埋込式デッキライトの部分を彫り込んでおきます。ここは後で内側に銀を入れた上でガイアノーツのUVジェルクリアを埋めて処理する予定です。




 このキットの飛行甲板の遮風柵の形状は、艦尾側(画像左奥、赤矢印)の部分が丸まっています。
左:日本ニュース第145號 「海鷲南海の索敵」より
右:学研「空母大鳳・信濃」より

 これは竣工時の公式図もそう描かれていますし、戦時中のニュース映像や戦後の写真からも裏付けられます。フジミの1/700はこの部分が角で処理されていて、修正は困難ですが注意が必要です。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その101)

2019–07–08 (Mon)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 両舷側方向の木目モールドの付直しが済み、現在は艦上機を繋止するアイボルトを開け直しているところです。元々の位置はモールドされているのでそれに沿って開けることとします。穴は0.3mmで少し開けましたが、表現的に少し弱い印象を受けたので0.4mmで開けています。実艦写真を見る限りではもう少し大きいようにも見えますが、これ以上広げると引いて全体を見た時に浮いた感じになる気がしたのでこのサイズで抑えます。

 アイボルトを開け直したら前後の鉄甲板のモールドに移ります。
 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その100)

2019–07–01 (Mon)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 飛行甲板の木甲板モールドの彫り直しは前後方向が済んで両舷側方向に入っています。木甲板の1枚の長さを30mmとし、5mm間隔でずらしてモールドを入れます。すなわち両舷側方向は6枚毎に継目が入る形になります。一つ一つのモールドは短いので前後方向に比べればはるかに楽ですが、数が多いので入れる場所を間違えないように注意しながら作業します。




 以前、隼鷹型航空母艦に関する覚え書き(10)補足に於いて、昭和18年頃の隼鷹と飛鷹の艦橋上部の違いについて述べました。その際に、

 なお(隼鷹の移設された)元の信号灯の取付フラットは昭和19年マリアナ沖海戦直前の傾斜試験の写真では撤去されているように見えます。従って厳密を期するのであればハセガワ1/350の説明書過程(40)右側の図のQ14+G10は共に取り付けず、取り付け用の凹みもふさぐ必要かあります。

と書きました。

写真日本の軍艦四巻より

 隼鷹の煙突はマリアナ沖海戦の直撃弾で完全に破壊され、その後修復されたのですが、修復後と考えられる写真(艦橋背後の主檣が移設され機銃座が増設されている)を見ると、(1)煙突上部に移設された2kw信号灯を信号檣上の上部見張所側面に移設、(2)上部の張り出しは再生されたもののラッパ状の装備品(名称及び用途不明)は未装備、(3)竣工時の2kw信号灯用張り出しは再生、の特徴が認められます。

 竣工時から上部に移設された2kw信号灯用の元々の張り出しは、マリアナ迄に撤去されていたのであれば損傷復旧時に再生する意味がありません。写真からは充分に確認できないのですが、キットの設定であるマリアナ沖海戦の際も残っていたと考えるのが妥当なので、上記の撤去云々の記述は撤回します。 

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その99)

2019–06–23 (Sun)
 前回の続き。
 製作は引き続いて飛行甲板のモールドの付け直し中です。



右:昭和造船史別冊艦艇図面集収録の公式図より
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 キットの固定式滑走制止装置に於ける制止索と支柱の付け根のカバーのモールドは、支柱側にすぼまった形になっています。これは一直線で支柱に付くように描かれている竣工時の公式図とは異なっています。

写真日本の軍艦四巻より

 マリアナ沖海戦直前の艦上写真を見る限りでは、該当部分はキットの表現に近いように見えます。ですからこのモールドには根拠があります。

写真日本の軍艦三巻より

 しかしながら同時代の航空母艦の写真や図面では、このような形状のカバーが他には見当たりません。一例として瑞鶴の固定式滑走制止装置のカバーの写真を挙げますが、隼鷹の竣工時の公式図に近い形に見えます。


 結局昭和17年のこの部分が明瞭にわかる写真や映像がない事から、ここは公式図の表現に合わせる事にしました。



軍艦剣崎(航空母艦祥鳳)
第二滑走制止装置(固定式)装備図より右舷側周辺の状況

 以前、祥鳳の固定式滑走制止装置について書きましたが、この図面をよく見ると固定式(赤矢印)は甲板に倒伏した状態と扛起(起立)の両方が描かれています。また移動式(青矢印)には注釈はありませんが、起立の際には艦首尾方向に固定用の索が付くのでこれは起立状態を示しているようです。

昭和造船史別冊艦艇図面集収録の公式図より

 その上で隼鷹の竣工時の公式図を見ると、注釈はありませんが滑走制止装置はいずれも倒伏と起立の両方の状態を描いている事がわかります。そのため、模型にする場合は起立状態の部分を外して考えることになります(なお公式図に於ける固定式滑走制止装置の支柱部分は上にも書いたように「カバー」であって、これ全体が起立する訳ではなく、内部に円柱状の支柱があります)。


 そしてキットの専用エッチングベーシックBの固定式(No.337)と移動式(No.327、キットの通り作る場合は不使用)はいずれも公式図の表現をそのまま形にしているので、赤で示した起立位置の部分をカットする必要があります。

 以下次回。

ハセガワ1/350隼鷹を作る(その98)

2019–06–17 (Mon)
 前回の続き。

(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)

 飛行甲板のモールドの彫り直しで、前後方向の木甲板の接合部を先に彫る事として艦橋横の第三固定式滑走制止装置の付近まで彫っています。

 二基の固定式滑走制止装置は倒伏状態としますが、支柱部分のカバーは外した形とします。そのため収納部のモールドを0.5mmほど彫り込んでいます。ここには後で0.5mm径の丸棒を入れます。また制止索の支柱への取り付け部分の形状がキットと異なっていますが、これは公式図に準じたものでキットのモールドにも根拠はあります。これは2基の制止装置のモールドを全て彫り直した後に改めて述べる事にします。

 移動式制止装置は本体は取り外した状態とし、取り付け部分と制動装置を作る事とします。上の画像には写っていませんが、艦尾側(画像左上側)の甲板上に取り付け部分のみモールドし直しています。キットには艦橋横の1基分のみ専用エッチングが入っていますが、以前に書いたようにマリアナ沖海戦当時は移動式は全て撤去されていたと考えられるため、キットをそのまま作る場合は付ける必要はないと考えます。

 また専用エッチングの固定式と移動式制止装置の表現は公式図の描写の通りですが、どうも倒伏状態と起立状態の両方の記載を分けずにそのまま形にしているようです。この事も後で述べる事にします。

 以下次回。

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プロフィール

MOMOKO.120%

Author:MOMOKO.120%
職業:自営業見習い
趣味:ブログの通り
模型の守備範囲:船
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現在は1/100初代海王丸の製作を一時休止して、ハセガワ1/350空母隼鷹を製作しています。

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